不眠症の原因は様々です。

精神的・身体的なストレスや薬の服用による副作用、環境、生活習慣などがその代表的なものとして挙げられますが、例えば精神的ストレスの中の一つ人間関係によるものを取り上げたとしても、その人間関係が仕事上のものであったり友人関係、近所付き合い上のもの、子供つながりのもの、もしかしたら安らぎがあるはずの家庭内でのものであるかもしれません。

人間関係においてですら少し考えただけでも今挙げた以上の要因があると考えられるということは、不眠の原因は本当に人それぞれ、数え上げ始めたらその限りがないほどのものとなるでしょう。

これまで私が接してきた不眠で悩まれている方の多くがとても優しい性格の持ち主の方です。
何かあると自分ではなく相手の方が傷付いたのではないかとまず人の心配をされるような方です。

そして、例えばですが同室で寝ている人がものすごいイビキをかいて自分の眠りが妨げられた時、その人の鼻をつまんで息を止めたり、蹴飛ばしたり、ひっくり返したりするのではなく、自分の耳をふさいで目をギュッとつむりひたすら耐えるような方です。

薬で解決できる方はそれでもいいかもしれません。しかし、本当に眠れないことによって生活の様々な場面で支障が出たり、常にイライラ感や嫌悪感に悩まされ、薬を服用して無理やり睡眠をとっても結局は倦怠感が残り、しまいにはその薬も効かなくなってさらに強い薬を・・・という方がとても多いのです。

睡眠とは本来生きるものに当然のリズムとして体内に組み込まれているものです。

実際、不眠に悩む野生動物などいないのです。それが日々生活の中で数えきれないストレスを抱える現代の私たちにはそのストレスが色々な症状として身体に現れます。

同じストレスがかかったとしてもそれがどのように現れるかはお一人お一人違います。

それが不眠という形で現れたとしたら、そのストレスを施術中にお話しいただいて気持ちをスッキリさせていただくのも効果的ではありますが(もちろんお話していただくのは大歓迎です!)、

ストレスと不眠という症状の間にある肉体的原因を施術により断ち切ることによりストレスに強い、ストレスを受けたとしてもそれがダイレクトに身体の不調につながらない身体を作っていくことができます。

自分で意識的にコントロールすることのできない自律神経の調整、身体の仕組み、働き、生理的反応に働きかけることによりその時間の長さに関係なく、ぐっすり眠ったと満足できる目覚めを迎えることができるようになっていくのです。